どちらも期待の大物新人。
まずは岡野宏典の2ndシングル「Photograph」
卓越したソングライティング、煌びやかなポップセンスを持った26歳のシンガーソングライター、彼は稀代のメロディメイカーになり得る逸材です。
1stも素晴らしかったのですが、今回はさらにいいです。
高揚感のある美しいメロディと伸びのある艶やかな歌声、どこか郷愁があり、心をほっと安心させてくれる、そんな歌です。
そしてSuperflyの4thシングル「愛をこめて花束を」
Superflyとしては4枚目ですが、僕が一緒に仕事をしたのはこれが初めてです。
彼女と初めて出会ったときに聞かせてもらったのがこの曲で、僕はそのときから絶対にこの曲を一緒に作り上げたいと思っていました。
何より驚くのが圧倒的な歌ヂカラ。
以前この日記で書いた声が大きいアーティストというのは志帆ちゃんのことなんだけど、とにかくもの凄い歌を歌います。
僕はレコーディング中に何度も感動して涙しそうになりました。
余談ですが、今月号Zipperという雑誌で、志帆ちゃんと僕が対談しております。
まだ僕は読んでないのですが、コンビニや本屋で見かけたらチェックしてみてください。
連日レコーディングだったのですが、記念にサインをもらいました。
サインをもらったのはおそらく二十歳の頃に見たハービーハンコックが最後だと思うな。
いや、同じ頃のマーカスミラーかな?
ハービーハンコックは多分実家にサインがあると思うけど、マーカスミラーのはどこにあるかわからない。
というのもサインが「MM」って殴り書きしただけのもので、まあファンはたくさんいて普通断ってもいいところを書いてくれたんだからありがたいし、ちょっと面倒になる気持ちもわからないでもないけど、MMってチョコレートじゃないんだから、って当時思った記憶がある。
話が飛んだけど僕は今まで、あまりサインとか、写真とか、そういう記念的なものに興味がなかったんですが、毎回、一所懸命にやってくれるアーティストとスタッフ、そして僕が一緒に作った作品が世の中に出て、それがみんなに届くというのはなかなか凄いことだなと、二組の新人アーティストを見て突然思ったわけで、これからはそういうタイミングが合えば、こういうのも悪くないなと思いました。
「そういう」とか「こういう」ばっかりですいません。
2枚目の写真は岡野君のレコーディングで弾いたピアノ。
かっこいいフレーズはいくらでも思い浮かぶんだけどなかなか弾けないのは練習してないせいだ。
岡野君はギターが、というかリズム感が素晴らしいので、ほぼワンテイクでギターが終了します。
いつも僕が一番時間がかかる。
3、4枚目はSuperflyのレコーディングにて。
さてこの、でんじろう先生みたいな写真は何をやっているでしょうか?
これは一度レコーディングした音をラジカセのスピーカーから出して、さらに筒を通したものを、ヘッドフォンで録音する風景です。
方耳でオンを録り、方耳でオフを録る。それをステレオで。
さてどんな音になっているかはお楽しみに。
※マメ知識
ヘッドフォンは基本的にマイクと構造が同じなので、マイクの代わりにできます。
こもった粗い音で録れるので、興味がある人は試してみましょう。