6/29
先日ツアーリハが終わり、深夜に後輩の田中ユウスケと飲んだ。
ユウスケと話すといろんなことを気付かせてくれる。
この日言われたことは、「共感力が高い」「珍盤、珍妙盤を出せ」「とんちんかんなことをたまに言え」「天然裁判をした方がいい」と、こんな感じ。
共感力って言葉は知らなかったけど説明を聞くと褒め言葉だったようで、実際高いかどうかは置いといて嫌な気持ちはしない。
昔からユウスケは僕のソロアルバムを聞きたいと言ってくれているのだが、僕はここ10年ほど人の音ばかり作ってきた。しかしいざ自分のものを作るとなるともはや何をしていいかわからなくなっているというのが現状であり、さらに自分が作るなら相当な力作を作らなければという自意識過剰から結局なかなか動かずにいる。
そんな話をしたらユウスケは「好位置さん、一回珍盤出しましょ!なんだこれ!?っていう珍妙盤出しましょう。そしたら気が楽になりますよ!」と明るく答えてくれた。
「好位置さんは絶対に正しい事を言うっていうイメージが強すぎるんですよ、音もそうですし。間違わないし正しい。でも僕とか近い人間は好位置さんが結構天然なの知ってるしとんちんかんな事を言うの知ってます。そういうのをもっと出したほうがいいですよ。近い人間で蔦谷好位置天然裁判やりましょ!」
珍盤を出そうとは思わないけど、少し肩の力が抜けた気がした。
そして一回「共感力」と褒めておいて、そのあとはユーモアのある言葉で僕のマイナスポイントをプラスへと導こうとしてくれる、そんな気概のある男です。
そのあと田中隼人も合流して3人で僕のスタジオで酒を飲みながら音を出したりして遊んだ。
半年に1回くらいのペースでこのメンバーで飲む。
隼人は僕ら2人に会えるのが嬉しくて向かってくるタクシーの中で泣いたらしい。
隼人と飲むとただただ明るい気持ちになり、色々考えたりしてることがどうでもよくなる。
外に出ると明るかった。
凄く楽しい日だった。
6/30
夕方に新しいスタッフ根來(ねごろ)が僕のスタジオに来て除湿器問題を解決してくれた。
スタジオは地下なので、数日空けていると湿度が70%超えてしまうことがある。なので除湿器を買ったのだがタンクの容量がいっぱいになると止まってしまうので、連続排水できないかということで彼がアイディアを出してくれたのだった。
スタジオの台所の上に除湿器を置いてただホースで流すという原始的かつ見た目も悪い解決策だが、僕にはない大胆な発想をする人間だと思った。
そのあと3時過ぎまで翌日のレコーディングのアレンジを詰めた。
7/1
ピアノと弦と歌を録った。
非常にスムーズに進んだ。
明日もレコーディングです。
そして夜はラジオ、みんな聞いてください。
posted by 蔦谷好位置 at 22:21|
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